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<新旧対応>洋服の洗濯表示全41種一覧!2016年の変更内容も解説

この記事では、2021年現在の洋服洗濯表示の一覧を解説します!

  • 新旧洗濯表示の比較表
  • 各洗濯表示のポイント

を記載しているので、是非ご活用ください!

<当記事は以下のサイトを参考にして書かれています>
経済産業省「衣類の新しい取り扱い表示で上手な洗濯!」
消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正について」

<新旧対応>洗濯表示の一覧表

まず、新しくなった洗濯表示の主な一覧はこちらです!

出典:経済産業省ウェブサイト(https://www.meti.go.jp/main/60sec/2016/20160804001.html)

では新旧の全ての洗濯表示一覧を、こちらの6グループに分けて紹介していきます。

※洗濯表示は2016年12月1日より、現在の新しい物に変更されています。変更理由や主な変更点については、下の章で解説しています。

グループ1:洗濯方法に関する洗濯表示

洗濯時の温度や、洗濯の強さに関する洗濯表示です。

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
液温90℃を限度とし、洗濯ができる液温は95℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
  液温は70℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温60℃を限度とし、洗濯機による洗濯ができる液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
  液温は60℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
  液温は50℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
  液温は50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
液温40℃を限度とし、洗濯機による洗濯ができる液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温40℃を限度とし、洗濯機の弱水流または弱い手洗いがよい液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
  液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
  液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温30℃を限度とし、洗濯機の弱水流または弱い手洗いがよい液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
  液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
液温30℃を限度とし、弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)液温は40℃を限度とし、手洗いができる
水洗いはできない家庭での洗濯禁止

※弱い洗濯処理とは?

洗濯表示の中に「弱い洗濯」「非常に弱い洗濯」という言葉があります。

経産省によると、この2つの言葉は下記の理解で大丈夫です。

  • 弱い洗濯・・・家庭用洗濯機の標準コースであれば基本OK。
  • 非常に弱い洗濯・・・洗濯機の「弱」「ソフト」「ドライ」「手洗い」などの優しく洗うコースであればOK。

※通常の洗濯・・・洗濯機の「しっかりコース」などの高刺激コースを含む、全てのコースでOK。

参考:価格.comマガジン

グループ2:漂白方法に関する洗濯表示

漂白の方法に関する洗濯表示は、こちらです。

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
塩素系漂白剤による漂白ができる塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる
  酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止
塩素系漂白剤による漂白ができない塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

漂白剤が塩素系か酸素系かは、商品のパッケージをみる事で判断できます。

グループ3:乾燥方法に関する選択表示

洋服の乾燥に関する洗濯表示は、以下の2つに分けられます。

  • タンブル(洗濯機、ドラム式乾燥機)乾燥
  • 自然乾燥

タンブル乾燥の洗濯表示

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
  タンブル乾燥ができる
(排気温度上限80℃)
  低い温度でのタンブル乾燥ができる
(排気温度上限60℃)
付記用語で表示 タンブル乾燥禁止

タンブル乾燥が禁止の洋服は、すぐ下の自然乾燥を行う様にしましょう。

自然乾燥の洗濯表示

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
つり干しがよいつり干しがよい
日陰のつり干しがよい日陰のつり干しがよい
  ぬれつり干しがよい
  日陰のぬれつり干しがよい
平干しがよい平干しがよい
日陰の平干しがよい日陰の平干しがよい
  ぬれ平干しがよい
  日陰のぬれ平干しがよい

ぬれ干し、平干しはそれぞれ以下の様な意味です。

ぬれ干し・・・洗濯後に脱水を行わず、濡れたまま干す方法。(リネン・麻に多い。)

平干し・・・平らな物の上に洗濯物を干す方法。(ニット・セーターに多い。)

<平干しのイメージ画像>

出典:楽天市場

グループ4:アイロン仕上げ方法の洗濯表示

では次に、アイロンで仕上げを行う際の洗濯表示についてお伝えします。

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
アイロンは210℃を限度とし、高い温度(180から210℃まで)で掛けるのが良い底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる
アイロンは160℃を限度とし、高い温度(140から160℃まで)で掛けるのが良い底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる
アイロンは120℃を限度とし、高い温度(80から120℃まで)で掛けるのが良い底面温度110℃を限度としてアイロン仕上げができる。スチーム禁止
アイロン掛けはできないアイロン仕上げ禁止

スチーム禁止の場合は、アイロンのスチーム機能をオフにしてアイロンがけを行う様にしましょう。

グループ5:クリーニング方法の洗濯表示

次に通常家ではなく、クリーニング店で行う2つのクリーニング方法に関する洗濯表示です。

  • ドライクリーニング ・・・洗濯の様な水ではなく、溶剤を使うクリーニング方法
  • ウェットクリーニング・・・クリーニング店が特殊技術で洗うプロの水洗い(家の洗濯とは違うので注意。)

ドライクリーニングの洗濯表示

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
ドライクリーニングができる溶剤はパークロロエチレンまたは石油系のものを使用するパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる
  パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
ドライクリーニングができる溶剤は石油系のものを使用する石油系溶剤によるドライクリーニングができる
  石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
ドライクリーニングはできないドライクリーニング禁止

ドライクリーニングが禁止の洋服は、通常のクリーニング店に出すことはできません。

ですが、高価格帯のクリーニング店であれば、一部対応してくれるお店もあります。

ウェットクリーニングの洗濯表示

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
  ウェットクリーニングができる
  弱い操作によるウェットクリーニングができる
  非常に弱い操作によるウェットクリーニングができる
  ウェットクリーニング禁止

ウェットクリーニングが禁止の洋服は、ドライ洗いすることになります。

グループ6:その他の洗濯表示

その他、旧洗濯表示にはありましたが、新しい洗濯表示では無くなったものを紹介します。

旧洗濯表示説明新洗濯表示説明
手絞りの場合は弱く、遠心脱水の場合は短時間で絞るのがよい付記用語で表示 
絞ってはいけない 付記用語で表示 

洗濯表示は2016年12月に改定された

洋服の洗濯表示は、2016年12月1日より新しい物に改定されました。

変更された理由は「日本国外とマークを統一するため」です。

従来の旧洗濯表示は日本独自のものでしたが、現在衣類の生産は海外との取引が一般的になっている現状を加味し、国内外での表示の統一が行われたのです。

※2016年12月以前に生産された洋服は、古い洗濯表示が使われています。

主な変更ポイント

洗濯表示の改定によって、変わった主なポイントは以下の3つです。

変更ポイント1:推奨表示から上限表示へ

一つ目の変更ポイントは、推奨表示から上限表示に変更が行われた事です。

  • 推奨表示・・・この条件での洗濯を「推奨する」という表示
  • 上限表示・・・この条件を超えた洗濯は「行ってはいけない」という表示

新旧洗濯表示の、似たアイコンの意味を比べてみるとこの様になります。

<旧洗濯表示>

洗濯表示意味
洗濯機での60度の洗濯が「良い」という指示

<新洗濯表示>

洗濯表示意味
洗濯機での60度以下の洗濯ならば、損傷を起こさないという情報
※60度以上の温度で行うと、損傷リスクがある。

そのため、新洗濯表示の条件はしっかりと守る必要があるのです。

変更ポイント2:洗濯表示の数が22→41に増えた

2つ目の変更点は、洗濯表示の数自体が2241と約2倍に増えた事です。

  • 温度の条件が4段階から6段階に細分化された
  • 従来はなかったタンブラー(洗濯機)乾燥の洗濯表示が追加

などの影響により、より細かい洗濯表示になっています。

変更ポイント3:記号で伝わらない情報は、簡単な用語で付記される

洗濯表示記号だけで伝わらない細かな情報は、簡単な言葉で表されます。

<言葉で表される例>

  • 洗濯ネット使用
  • 裏返しにして洗う
  • 弱く絞る

まとめ

洗濯表示のまとめ

  • 2016年12月から洗濯表示は新しいものになった
  • 「推奨」表示から「上限」表示になったので、条件をきちんと守る必要がある
  • 洗濯表示で表せない条件は、文章で付記される

主な新洗濯表示の一覧

クリックでジャンプ!新旧洗濯表示の6グループ

  1. 洗濯方法
  2. 漂白方法
  3. 乾燥方法
  4. アイロンの仕上げ方法
  5. クリーニング方法
  6. その他

この記事で見た様に、洗濯表示は洋服の状態を保つ上で、しっかり見ておくべき情報です。

洗濯表示を守って、洋服に優しい洗濯を行っていきましょう。

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