ボタンが取れそうだったり、もうすでにボタンが取れてしまった服をお持ちのあなたは
「宅配クリーニングでボタン付けってやってくれるのかな?」とお考えでしょう。
実はボタン付けサービスは、1着あたりにかかる手間が増えてしまうので、半数程度の宅配クリーニング業者では対応を行なってくれません。
しかし、逆にボタン付けに対応している業者は、すべて無料で
- 取れかかったボタン
- 取れてしまったボタン
の取り付けを行なってくれますので安心してください。
この記事では
- 宅配クリーニングのボタン付けサービスに関する基礎知識
- ボタン付けができるおすすめ宅配クリーニング業者5選
- 宅配クリーニングでボタン付けをお願いする時の注意点
を紹介します。
お読みいただければ、今のあなたに一番あった、ボタン付けができる宅配クリーニング業者が選べます。
また、お伝えするボタン付けの際の注意点を実施いただく事で、クリーニングでボタンが壊れてしまうリスクを最小化する事ができるはずです。
宅配クリーニングのボタン付けに関する基礎知識
最初に手短に、宅配クリーニングのボタン付けオプションに関して知っておいてほしい基礎知識を2つ紹介します。
半数程度の宅配クリーニングではボタン付けができない
冒頭お伝えしたように、宅配クリーニング業界の半数程度(ほどんどが低単価サービス)は、ボタン付けオプションがありません。
これは、ボタン付けを行うと1着あたりの作業量が増えてしまい、低単価サービスのオペレーションを回せなくなってしまう事が原因です。
具体的には業界NO.1のリネットを始め、「1点見積もりかつ低単価」のサービス群でオプションが利用できなくなっています。
そのためボタン付をお願いする場合は、1000円程度最低単価が高くなってしまう事になります。(もちろんその様な業者の方がクリーニングの質自体は高いです。)
ボタン付け可能な業者は「取れそうなボタン」「取れたボタン」を無料で取り付けてくれる
逆に、ボタン付けオプションに対応している業者の全ては
- 取れそうなボタン
- 取れてしまったボタン
の両方について、普通に注文を行うだけで無料オプションとして対応してくれます。
ただ1点気をつけたいのが「ボタンが取れてしまったが予備を持っていないケース」です。
この場合については、どの業者も「業者が持っている近いボタンでできる限り対応する」という対応方針を取っています。(同じボタンを調達してくれるわけではない。)
そのためこのようなケースは、クリーニングに出す前に「この服でボタン取り付けが可能か」を業者に問い合わせで確認しておく事をお勧めします。
ボタン付けができる宅配クリーニングのおすすめ5社
では、ボタン付けができる宅配クリーニング業者ごとに、パターン別のおすすめ5社を紹介します。
おすすめの5社とそれぞれのおすすめな人は以下です。
- せんたく便→早く・安くボタン付けありの宅配クリーニングを行いたい場合
- リナビス→ボタン付けありのクリーニングに時間がかかっても良い場合
- ランドリーバスケット→5点以上で、高くてもいいから品質にこだわりたい場合。
- キレイナ→ブランドもの・ドレスなどの1点もので品質にこだわりたい場合。
- ワードローブトリートメント→1点もので最高品質にこだわりたい場合
ではそれぞれがおすすめな理由について紹介していきます。
早く・安くボタン付け宅配クリーニングをしたい人はせんたく便がおすすめ
早く・安くボタン付け宅配クリーニングを行いたい場合は、せんたく便がおすすめです。
前の章でお伝えした様に、ボタン付けオプションは「1点見積もりの低単価サービス」では利用する事ができません。
そのなかでせんたく便は、パック見積もりの業者の中で低価格でありながら十分な品質・スピードを兼ね備えているサービスです。
※他の低単価帯サービスをお勧めしない理由
- 洗濯倉庫:システム会社の1事業として運営されている為、クリーニングの品質・オペレーション面での不安がある。
- フランス屋:布団ができなかったり、納期が2週間かかったりと、細かいところに手が回らない。
また、他のボタン付けができる業者と比べて、出してからクリーニングが受け取れるまでの時間が早いというメリットもあります。
<主な納期>
- せんたく便:最短5日
- リナビス :10-20営業日
- その他高級クリーニング:最短2-3週間
せんたく便のクリーニング料金は以下です。
<せんたく便の料金>
- 最速パック(5点):5980円
- 最速パック(10点):7980円
ボタン付けオプション:無料
※保管はなし。
早く安く、ボタン付けありの宅配クリーニングをお願いしたい場合は、せんたく便がおすすめです。
ボタン付けクリーニングに時間がかかってもいい場合はリナビスがおすすめ
逆に、時間がかかっても良いボタン付けの宅配クリーニングは、リナビスがおすすめです。
先ほどお伝えしたように、リナビスのクリーニングが返ってくるまでの期間は「10-20営業日」と少々長いです。
ですが、メリットとして
- パック見積もり業者のほとんどは、最低5点パック〜だが、リナビス には「3点パック(4920円)」があるので、点数が少ない場合は1番安く済ませる事ができる。
- 抗菌、シワ予防、毛玉防止、静電気防止の加工がデフォルトでついており、クリーニング品質が高い。
- 12ヶ月までの保管サービスが無料であり、長期間保管する場合は5点、10点共に、低価格帯のせんたく便の保管パックと料金がほぼ同じになる。(5点約8000円、10点11000円)
というメリットがあり、保管の際や、早くクリーニングする必要がない場合に、とても便利なサービスです。
<リナビスの価格表>
- 3点コース:4920円
- 5点コース:7750円(せんたく便の保管パック:7980円)
- 10点コース:10700円(せんたく便の保管パック:10980円)
ボタン付けオプション:無料
※いずれも12ヶ月まで保管可能。
保管の際や服が十分にあるなど、ボタン付けのクリーニングに時間がかかってもいい場合は、リナビスをお勧めします。
5点以上で品質にこだわりたい人はランドリーバスケットがおすすめ
5点以上のクリーニングをお願いして、より品質にこだわってボタン付けありのクリーニングをしたい人はランドリーバスケットがおすすめです。
ランドリーバスケットの大きな特徴はクリーニングに「シリコーン溶剤」という特殊な溶剤を使っている事です。
シリコーン溶剤は
- 新品の衣類の手触り、光沢を出すために使われているので、それで洗う事により新品の風合い、ツヤが蘇る
- 化粧品にも使われている素材なので肌が弱い人も安心して着る事ができる
というメリットがあり、高いクリーニング品質を実現できます。(この溶剤を使っているのは、宅配クリーニング業界の中でもランドリーバスケットだけです。)
<ランドリーバスケットの価格表>
- 5点パック:9500円
- 5点パック(最長11ヶ月保管あり):11000円
- 10点パック:16000円
- 10点パック(最長11ヶ月保管あり):19500円
ボタン付けは無料。
値段は少し張りますが、5点以上のボタン付けありのクリーニングで、品質にこだわりたい場合はランドリーバスケットがおすすめです。
ボタン付けありで品質にこだわりたい1点ものはキレイナがおすすめ
価格が高くなっても良いから、この服はこだわりたい!という人はキレイナをお勧めします。
キレイナは、「プロが1点ごとにベストなクリーニング方法を考案」し、同じお客さんの服であっても1着1着ずつ洗う「完全個別洗い」の体制を取っています。
その理由は、同じ洋服であっても状態によってベストな洗い方・洗剤が異なる事がある為です。この様にする事で、他社を上回る高品質な仕上がりを実現しています。
またキレイナのスタッフは、もともと寸分のシミ・汚れが許されず、1点もの(服によりクリーニング処理が全く異なる)が多いウェディングドレスや舞台衣装のクリーニングを行なっていたスタッフです。
※キレイナの運営会社はウェディングドレス・着物・舞台衣装などのクリーニング事業を行なっている「ディアハート」グループ。http://www.dearheart.co.jp/
その為、特に、ドレスやオーダーメイドの個性的な洋服、ブランドものなどのクリーニングに強いです。
ただし、スタッフが30-40代の女性の方が多いので、男性向けの服をこだわって洗いたい場合はすぐ後で紹介するワードローブトリートメントの方が良いかもしれません。
<キレイナの主な料金>
・シャツ:2000円
・ウェディングドレス:15000円〜
ボタン付けありで最高品質にこだわりたい1点ものはワードローブトリートメントがおすすめ
どんなに高くなってもいいから、「この服のボタン付きありクリーニングは最高品質にこだわりたい」という方は、ワードローブトリートメントがおすすめです。
ワードローブトリートメントは、宅配クリーニング業界で「最高価格・最高品質」を実現しているサービスです。
料金はご覧の通り、料金は他社と比べるととても高いのが特徴です。
<主な価格>
- スーツ(上着):5390円
- ジャケット:7810円
- スカート:3850円
価格表:https://www.wardrobetreatment.jp/order/menu
ですが、クリーニングの品質は業界最高です。キレイナと同様の「服1点ごとにカルテを作り、個別に洗う」という処理はもちろんの事、特に「シミ抜きレベルの高さ」に特徴があります。
以下は、宅配クリーニング業界で標準的な品質と言えるリネットがシミ取り可能・不可能としているシミの基準です。
実はリネットを始めとして、ほとんどの宅配クリーニングのシミ抜き技術は、このクオリティです。
一方、ワードローブトリートメントは、上の図で一番難しいとされているペンキ・ニスのシミであっても落とす事ができます。
出典:ワードローブトリートメント公式サイト
このように、クリーニング品質だけでなく、最高のシミ抜き品質も実現しています。
その為、ボタン付けありのクリーニングで、いくら高くても良いから最高品質にこだわりたい場合は、確実にワードローブトリートメントをお勧めします。
宅配クリーニングでボタン付けが必要な服を出す際の注意点
先ほどまでは、ボタン付けができるおすすめの宅配クリーニング5社をお伝えしました。
最後に「ボタン付けをお願いする服を宅配クリーニングに出す際の注意点」を2点お伝えします。
ひび割れのあるボタンがあれば、外して送るかアルミホイルに包んで出す
ボタンが割れるケースは、クリーニングの洗濯時や、プレス機によるアイロンがけの際です。
クリーニング業界の中では、ひび割れているボタンは「取り外すか、銀紙で包んで」割れない様にしてからクリーニングを行う。というのは常識になっています。
ただし、特に低価格帯のサービスは、ひび割れているボタンをそのままクリーニングしてしまう可能性が0とは言えません。
その為、念には念を入れ、ひび割れているボタンを見つけたら「アルミで巻いて保護した状態でクリーニング屋に出す」事をお勧めします。
その上で、注文後の業者とのメールのやり取りの際に「ひび割れているボタンがあったので、念のためアルミホイルで保護しておきました」と送っておくと安心です。
業者から返ってきた際にボタンが銀紙に包まれていたらすぐに取る
業者側がボタン保護の為に銀紙で包んで返してくれた際は、その銀紙はすぐにとる様にしましょう。
というのも、銀紙を巻いたまま何ヶ月も放置するとボタンが変色する可能性がある為です。
ちなみに、クリーニングから返ってきた服が入っているビニールも、放置しておくと服自体の変色の原因になるので、すぐに一緒に取っておきましょう。
参考:https://www.lenet.jp/magazine/20171113-01
まとめ
最後に、この記事で大事なポイントをもう一度まとめてお伝えします。
・宅配クリーニング業者の半数程度は、ボタン付けを行なってくれない。(特に、リネットをはじめとした、単品見積もりの低-中単価帯業者は軒並み対応していない)
・逆に、ボタン付けに対応している業者は全て「取れそうなボタン」「取れてしまったボタン」を無料で付け変えてくれる。
・おすすめなボタン付けができる宅配クリーニング業者は以下の5社
- せんたく便→早く・安くボタン付けありの宅配クリーニングを行いたい場合
- リナビス→ボタン付けありのクリーニングに時間がかかっても良い場合
- ランドリーバスケット→5点以上で、高くてもいいから品質にこだわりたい場合
- キレイナ→ブランドもの・ドレスなどの1点もので品質にこだわりたい場合
- ワードローブトリートメント→1点もので最高品質にこだわりたい場合
・クリーニング前にひび割れているボタンがあれば、念のためアルミホイルで包んだ上で、クリーニングに出す(+注文後のメールでその旨を業者に報告する)とボタン割れのリスクを最小化できる。
半数程度がボタン付けを行なってくれないというのは、少し意外だったかもしれません。
宅配クリーニング業界は、この様な細かいが重要なポイントがサイトを見ただけでは分かりづらく、知識がないと損をしてしまう事があります。
この記事をよんでくれたあなたが、今のあなたに一番あった宅配クリーニングを選んでいただける事を心から願っています。